アクティブバイオ『菌多郎』
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菌多郎
本来、微生物は成長・増殖が速く、かつ環境に適応する能力にすぐれています。その能力が十分に発揮出来れば良いのですが、時として微生物活動に障害を受け、処理水悪化の事態におちいり、運転管理が難しくなることがあります。最終沈殿槽での汚泥の沈降性の不良・流出などもその一例です。
弊社が開発した微生物製剤“アクティブバイオ 『菌多郎』”は有用な多種類の微生物群を高濃度に配合してあります。 単一菌では考えられない大きなパワーが大量菌群のシナジー効果で、早く生物反応槽に作用し、廃水中の汚濁物質を好んで資化し、処理水質の向上に大きく貢献します。
《排水処理に有用な微生物群を高濃度に配合》
特徴
1:水処理機能を高く持った微生物群を大量培養し、それを粉末化しています。
2:微生物の定着、増殖を促進するための良質な促進物質を添加してあります。
3:処理有機物に対し消化酵素を分泌し、体内に取り込める大きさにまで分解していき
ます。
4:増殖することにより、高次レベルの原生動物群の発生個数を増やし、より一層の
処理効果が期待できます。
5:これらの連鎖により、生物処理機能を十二分に発揮させ、既設処理施設の能力向上
に寄与します。
このように、微生物製剤 “アクティブバイオ 『菌多郎』” は、独自の培養技術を基に作られており、種々の微生物の特徴を生かした、優れた商品に仕上げました。
スタートアップ、不良汚泥の改善、改質のために・・・
種汚泥の投入だけでは、なかなかすぐ微生物は定着しません。
遅滞期があるため時間がかかるからです。この時間の長さは生息する微生物の種類や環境によって変化します。ですから、種汚泥を投入してもすぐに期待するほどの効果が現れにくいのはこのためです。
アクティブバイオ『菌多郎』は、高濃度の微生物製剤で、多種類の微生物が含有されています。
つまり遅滞期の異なる微生物がたくさん共生していることになります。
このことにより、スムーズなスタートアップを実現できます。
バルキングで困ったら・・・
バルキングは設計BOD負荷に対して、過負荷で廃水が流入した際に糸状性細菌が増殖し、沈降性が悪くなる現象です。
この糸状性細菌は、活性汚泥菌よりも強く、原生動物や微小後生動物などの捕食者に守られてしまいます。
アクティブバイオ 『菌多郎』に含まれる各種微生物はBOD成分を栄養分として資化する能力に優れていますので、過負荷を低減し糸状性細菌の発生を元から抑える効果が期待できます。
臭気で困ったら・・・
アクティブバイオ 『菌多郎』は、悪臭の元であるアンモニア・硫化水素・インドール・スカトールなどを生化学的に分解しますので、持続性ある消臭が期待できます。
「難分解性廃水」であっても・・・
アクティブバイオ 『菌多郎』には、難分解性物質に強いGeotrichumやアルコールを栄養源として増殖ができるPichia、人工化学物質を好んで分解するパワーのあるPseudomonas、PCBの分解菌として知られるAspergillusなど多くの菌を含有していますので、効果が期待できます。
※通常BOD/CODが、1〜2程度であるのに対し難分解性物質が含まれると、その比は0.2程度にまでなることがあります。
このような廃水は通常の微生物だけによる分解では、困難であることが予想されます。
アクティブバイオ 『菌多郎』に含有される微生物群と主な役割(属菌名のみ)
@Bacillus(バチルス)・・・・バクテリア
・デンプン、タンパク質の分解に有効
・活性汚泥菌の数十倍の分解能力がある。
AAzomonas(アゾモナス)・・・・バクテリア
・タンパク質の分解に有効
BPseudomonas(シュードモナス)・・・・バクテリア
・炭水化物、有機酸の分解に有効
・リン酸の除去
・脱窒
CAspergillus(アスペルギルス)・・・・有用糸状菌
・タンパク質の分解に有効
・悪臭除去
・増殖に適した温度域が幅広い
DStreptomycas(ストレプトマイセス)・・・・放線菌
・植物性タンパク質の分解に有効
ESaccharomycopsis(サッカロマイコプシス)・・・・酵母
・糖の分解に有効
FGeotrichum(ゲオトリッチャム)・・・・酵母
・タンパク質、脂肪の分解に有効
・特に発育が旺盛
GHansenula(ハンセヌラ)・・・・酵母
・糖の分解に有効
・油脂含有廃水処理に有効
HPichia(ピキア)・・・・酵母
・糖の分解に有効
INocardia(ノカルディア)・・・・放線菌
・カゼイン、ゼラチンの分解に有効
《以上の微生物群が豊富にバランスよく配合されています。》
※Nocardia:ノカルディアの中にはバルキング原因種もありますが、アクティブバイオ
『菌多郎』に含有されるノカルディアは、バルキングを引き起こす種ではありません。
詳細
菌 数 : 1×10
8CFU/g前後。
外 観 : 淡褐色の粉末菌。
保存性 : 未開封で1年。
投入量 : 初期:50ppmを目安に5日〜1週間程度の連続投与。
定期:5ppm〜10ppmを目安に維持管理投入。
安全性 : 全て自然界に存在する病原性のない安全なもの。
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